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映画「パッション」とイエス・キリスト関連映画の世界 |
映画「パッション」が本国アメリカで大反響となり、日本でも公開が始まりました。ごらんになった方の感想も高評価で、GWの娯楽作品の中にあっても光を放っているようですので、今回の特集は この映画「パッション」に関連して過去に幾度と無く作られている、イエス・キリストを扱った映画をご紹介します。 <作品データ> 原題:THE PASSION OF THE CHRIST 2004年/アメリカ・イタリア合作/スコープサイズ/ドルビーSRD, SDDS 上映時間:2時間7分 字幕翻訳:松浦美奈 字幕監修:岡野啓子 サントラ盤:ソニー・ミュージック 配給:日本ヘラルド映画 宣伝:日本ヘラルド映画×メディア ボックス 監督:メル・ギブソン| 共同脚本:ベネディクト・フィッツジェラルド/メル・ギブソン| 製作:メル・ギブソン/ブルース・デイヴィ/スティーヴン・マクヴィーティ| 製作総指揮:エンゾ・システィ| 撮影:キャレブ・デシャネル| 美術:フランチェスコ・フリジェッリ| セット・デコレーター:カルロ・ジェルヴァーシ| 衣裳:マウリツィオ・ミレノッティ| 音楽:ジョン・デブニー| 特殊メイキャップ&ヴィジュアル効果:キース・ヴァンダーラーン/グレッグ・キャノム| 編集:ジョン・ライト| キャスティング:シャイラ・ルバン ●キャスト: イエス・キリスト⇒ ジム・カヴィーゼル| マグダラのマリア⇒ モニカ・ベルッチ| イエスの母マリア⇒ マヤ・モルゲンステルン| 大祭司カイアファ⇒ マッティア・スブラージア| ローマ帝国の総督ピラト⇒ ホリスト・ナーモヴ・ショポヴ| ピラトの妻クラウディア⇒ クラウディア・ジェリーニ| イスカリオテのユダ⇒ ルカ・リオネッロ| サタン⇒ ロザリンダ・チェレンターノ| ヨハネ⇒ フリスト・ジヴコヴ| ペトロ⇒ フランチェスコ・デ・ビート| クレネ人のシモン⇒ ヤレス・メルズ| アベナデール⇒ ファビオ・サルトール| ヘロデ王⇒ ルカ・デ・ドミニチ| 善き死刑囚ディスマス⇒ セルジオ・ルビーニ| ゲスマス⇒ フランチェスコ・カブラス| 公式サイト ◆イエス・キリストについて(紀元前4ころ〜後30?)キリスト教を開いた人。イエスは名,キリストは救世主の意味で,ともにギリシャ語。〔ユダヤ教の批判〕 北パレスチナのガリラヤ地方のナザレという村に,大工ヨゼフと妻マリアの子として生まれた。 30歳のころ家を出,ヨルダン川のほとりでヨハネから洗礼を受けた。 このあと,イエスは,この世の終わりと神の国の到来は近い,罪をくい改めて神の教え(福音)にしたがえと説き,当時のユダヤ教*のありかたをきびしく批判して,人々の心を動かした。 〔刑死とキリスト教の成立〕 やがてイエスは,12人の弟子とともに,宗教と政治の中心エルサレムに入った。 ユダヤ教の指導者らは,イエスをにくみおそれたから,支配者ローマに対する反逆の罪をきせた。 そのためイエスは,ゴルゴダの丘で十字架の刑にかけられた。 弟子たちは,師がその死の3日後によみがえったと知り,イエスこそ神の子であり救世主(メシア,キリスト)と信じて,その教えを熱心に広め,キリスト教が成立した。 ◆イエス・キリスト関連映画 奇跡の丘
処女マリアは聖霊によって身ごもり、元気な男の子イエスを産んだ。イエスは天使の導きによりヘロデ王の迫害を逃れてエジプトへ。王の死後イスラエルに戻り、洗礼の場で神の子であることを告げられる。荒野で悪魔の誘惑を退けた後、イエスはガリラヤで宣教を始め、各地を訪れ神の教えをひろめる。だが、イエスはやがて自分が裏切りにあうことを予言するのだった…。
聖書のマタイ伝福音書に記されているイエス・キリストの誕生から死、復活までを、パゾリーニが素人俳優を使ってリアリズム豊かに描いた人間キリスト伝。白黒映像の美しさは見事と言うしかない。
キング・オブ・キングス
紀元前。ローマ帝国の統治下で弾圧と迫害を受けるユダヤの民は、ベツレヘムに救いの御子が誕生するという予言を信じて、苦しみに耐えていた。それを知ったヘロデ王は、ベツレヘムに生まれる全ての男の赤ん坊を皆殺しにするよう命じる。そんな中、町外れの粗末な馬小屋の中で1人の男の子が生まれる。その赤子こそがユダヤの民の希望の星、イエス・キリストであった…。
'27年のセシル・B.デミル監督による同名作品をリメイク。イエス・キリストの波乱に満ちた生涯を、聖書に忠実に描いた一大歴史スペクタクルだ。監督は「理由なき反抗」のニコラス・レイ、ナレーションは名優、オーソン・ウエルズ。
最後の誘惑
巨匠マーティン・スコセッシ監督が、キリストの苦悩を新たな解釈と大胆な映像で描く衝撃の歴史ドラマ。
偉大な生涯の物語
ベツレヘムの馬小屋で生まれたイエスは、数々の奇跡を起こし、救世主として崇め奉られるようになる。神の言葉を広める為に伝道生活を送り、行く先々で人々に熱狂的に迎えられるイエス。しかしそんな彼の存在を当時の施政者たちは疎ましく思っていた。やがて彼とその教えを信じる人々は弾圧を受けるようになり、イエスは遂にゴルゴダの丘で磔の刑に処せられる。しかし神は彼を見捨てず、イエスは死の国から復活を遂げて…。
「ジャイアンツ」のジョージ・スティーブンス監督が、キリストの生涯を壮大なスケールで描いた宗教史劇。豪華なキャスト、1億5千万ドルにもおよぶ制作費など数々の話題を呼んだ一大スペクタクル・ドラマだ。イエスを演じたのは「エクソシスト」のマックス・フォン・シドー。他に「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストンや「スニーカーズ」のシドニー・ポワチエ、西部劇の大スター、ジョン・ウェインなど名優が勢揃いしている。
ゴルゴダの丘
時はローマ暦786年。ユダヤ全土から巡礼の群集が押し寄せるエルサレムに、ナザレのイエスも群集の歓呼を浴びながら入っていた。予言者として名声を集めるイエスを快く思わない集議所員たちは、官僚と民衆を買収し、イエスの弟子ユダにイエスを裏切らせ、ついにイエスの処刑を決める。十字架を背負わされたイエスは、みずからの死地となるゴルゴダの丘を登っていく。だが処刑から3日後、イエスは奇跡の復活を果たし…。
「旅路の果て」「並木道」のジュリアン・デュヴィヴィエ監督による、キリストの生涯を緻密に描いたスペクタクル・ドラマ。僧会会長のジョセフ・レイモンと協力して脚本を製作し、キリストの誕生から彼が起こした奇蹟の数々、ゴルゴダの丘での処刑と復活までを入念なリサーチのもとに、5年もの歳月をかけて描いている。
ブラザー・サン シスター・ムーン
12世紀のイタリア。裕福な商人の一人息子として何不自由なく育ったフランチェスコ。18歳になったフランチェスコは、友人たちとともに戦場に出征するが、熱病に冒され帰ってくる。何週間も生死の境を彷徨ったフランチェスコは、目覚めると以前とは別人のようになっていた。豊かなる自然の中、心の耳でキリストの声を聞くようになったのだ。両親から与えられたものを全て捨てたフランチェスコは、神の子として清貧生活を始める…。
フランチェスコ会の創立者、フランチェスコの宗教の目覚めから、ローマ法王に認められ聖人と呼ばれるまでの半生を、耽美な映像に定評のある「ロミオとジュリエット(1968)」「永遠のマリア・カラス」のフランコ・ゼフィレッリが映画化。主演を演じた当時新人であったグラハム・フォークナーとヒロイン・クララ役のジュディ・ポーカーの瑞々しい演技が、ドノヴァンによる美しい音楽とともに感動を呼ぶ青春物語である。
イントレランス
"映画の父"D.W.グリフィスの代表作という枠にとどまらず、サイレント映画、そして全映画史を語る上でも欠く事の出来ない歴史的傑作。古代バビロンの崩壊を描く"バビロン篇"、キリストの悲運を描く"ユダヤ篇"、聖バーソロミューの虐殺を描く"中世篇"、ストライキで職を失った青年と乙女の純愛を描く"現代篇"の4つの物語を映画中で同時進行させながら、人間のイントレランス=不寛容がもたらす悲劇を同一のテーマとして浮かび上がらせていく。映画史上空前絶後とも言えるこの斬新な試みや、その圧倒的な製作スケールは、まさにグリフィスが未来に向けて残した巨大なる映像遺産である。
ベン・ハー
キリスト誕生から26年、ローマ帝国の支配下にあったユダヤ人地区の豪商の息子、ベン・ハーは新しい指揮官として到着した幼馴染みのメッサラと再会する。祖国を捨てたメッサラを許せないベン・ハーだったが、ベン・ハーの家の屋根瓦が崩れ総監を直撃したことにより一家は反逆罪に問われ、メッサラの手で家族は牢屋に、ベン・ハーは奴隷としてローマの軍船に送り込まれてしまう。しかし海軍艦隊との激戦中、ローマ艦隊の司令官の命を救ったことで司令官の養子となり、やがてローマきっての剣闘士となったベン・ハーは、メッサラへの復讐を誓い大戦車競争で対決を挑む…。
6年半もの歳月と54億円の巨費を投じて作られた巨匠、ウィリアム・ワイラー監督による大スペクタクル巨編。アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞(チャールストン・ヘストン)他全11部門を独占し、映画界に輝かしい金字塔を打ち立てた不朽の名作である。クライマックスの大戦車競争は映画史上に残る迫力の名シーンと言えよう。
汚れなき悪戯
静かな僧院の前に、ある日幼い子供が捨てられる。そのまま僧院で育てられたマルセリーノは無垢ないたずらっ子に育ち、僧院中のアイドルになっていった。ところがある祭りの日、少年の悪戯は混乱に発展し、怪我人を出してしまう。納屋に隠れた少年はそこで十字架のキリスト像を発見し、悲しげなその像にパンやワインを運んだ。その少年の純真さが奇跡を起こし、キリスト像は少年の望みを尋ね、天国にいる母に会いたいという願いを叶えてやり、少年を安らかに死へと導く…。
「禁じられた遊び」に並び称される感動作。人間愛に溢れた感動的なストーリーと少年の愛くるしい名演は、世界中の人々を感動させた。
処女の泉
16世紀のスウェーデン、片田舎の富豪の家に生まれた一人娘のカリン。ある日曜日、敬虔なキリスト教徒の彼女は、召使いを供に連れて遠くはなれた教会へロウソクを捧げに出掛ける。ところが、道すがら召使の信仰の違いから、カリンは一人で教会へ向かうことに。森の中、たった独りのカリンは、出くわした三人の男に襲われ殺されてしまった。その事実を知った父親は怒りの余り復讐をするが、その罪の深さに恐れおののく。だが、変わり果てた娘の側からは、清らかな泉がこんこんと湧き出でいた…。
絶望の淵に立つ人間が宗教に救いを見いだす姿を、キリスト教的信仰心に忠実に、かつ繊細に描いた、ベルイマン監督の傑作。第33回アカデミー賞外国語映画賞、第13回カンヌ映画祭批評家連盟賞受賞。
聖衣
ティベリウス皇帝治下のローマ。護民官・マーセラスは奴隷市でギリシャの奴隷・ディミトリアスを手に入れる。しかし、その際に次期皇帝・カリギュラの恨みを買ってしまったため、彼はエルサレムに左遷されてしまう。愛するダイアナ姫をローマに残し、マーセラスはディミトリアスと共にエルサレムに向かう。キリスト教弾圧の急先鋒である彼は、総督の命令でイエス・キリストを磔の刑に処す。ところがキリストが最期に身に着けていた衣(=聖衣)に手を触れたとたん、彼は神への信仰に目覚めてしまう。やがてキリストの教えを説く側に回ったマーセラスは、ダイアナ姫と共に悲劇的な最期を迎えるのだった…。
ロイド・C.ダグラスのベストセラー小説を「オーケストラの少女」のヘンリー・コスターが映画化。映画史上初めてシネマスコープ形式を採用して、ダイナミックなスケールの映像を作り上げることに成功した記念すべき作品である。主演は「クレオパトラ」のリチャード・バートン。豪華絢爛なキャストと映像で贈る宗教史劇の佳作だ。'53年度アカデミー賞美術・装置・衣装デザイン賞受賞作品。
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