映画情報社代表 映画情報社タイトル 映画マニアが作る、映画情報の総合サイトです。
作品,監督、映画史、雑学知識、リンク集の紹介。
おすすめのDVDの紹介映画のパロディーやお遊び。
ポスター展やシリーズ映画の特集等、随時開催。
HOME CINEMA DIRECTOR HISTORY KNOWLEDGE PARODY SHOP LINK BACKNUMBER


山中貞雄DVDBOX発売記念
DVDでよみがえる傑作二編

山中貞雄監督の日活時代の作品がデジタルマスター処理されてDVDでよみがえります。

しかも、画面上のゴミなどを除去したばかりではなく、失われた幻のシーンの一部が追加されていることです。

ラスト近くの、安坊が持って出たこけ猿の壺が売られる前に取り戻すべく急ぎ家を出る丹下左膳を待ちかまえるやくざもの。 柳の木を前景にしての大立ち回りはまるで空を飛んで蹴散らすような勢い。発見されたのは20秒あまりで、 まだ完全ではないものの、失われたシーンを想像するだけでも十分な価値があります。

昨年、黒澤監督の「姿三四郎」の失われたシーンの一部がロシアで見つかり、復元されてDVD化されましたが、今回も ファンの方がもっておられたのを探し出して復元したとか。

山中監督は28歳の若さで戦死したため、また当時のフィルムの保存が不十分でかつ、戦後のGHQの検閲等で、ほぼ完全に見ることが出来るのは 三本しか有りません。

小津安二郎同様戦後も生きていれば世界の大監督の仲間入りをしたであろうと誰もが認める天才監督でした。

この監督はとにかく活動写真にはまり、見まくると同時に山のようにシナリオを書きました。
行動はどちらかというと トロかったようで、助監督時代にはあまりその力量は発揮できませんでしたが、監督になった途端、シナリオづくりで体得した 作劇術と天性の才能が開花し、作品総てが傑作であったと言われています。

今回のDVD作品ももちろん傑作で、その大胆な省略とテンポの良い演出、素早い物語展開で、当時の批評家をうならせたと言います。
デジタル技術によって処理された映像は当時の機械の未完成さを補うに十分で、傷はもちろんモノクロシーンの映像を輝かしく再現、いや、それ以上に 引き出しています。

日本にこんな天才監督がいたことをそしてデジタル技術で見ることの喜びを感じ取って、日本映画黄金期、そしてこれからの日本映画の発展を 見守ってほしいと思い今回の特集を組みました。

決してDVDBOXを買うことを勧めるのではなく、山中監督の存在を知っていて覚えておいてほしいのです。

DIRECTORのページでも監督紹介として山中貞雄監督のデータを紹介していますのでそちらもご覧ください。
山中貞雄監督


最後に山中貞雄監督がその死期において残したこと言葉をご紹介します。


「最後に先輩友人諸氏に一言。よい映画をこさえてください」

山中貞雄DVD山中貞雄DVD
本作は最新技術によりHDテレシネした原版から成る高画質デジタルリマスター版として奇跡的によみがえった日活時代の2作品と貴重な映像特典を収録した、初回限定生産のDVD-BOXである。なお、当時16歳だった原節子の貴重な映像が堪能できる。

評伝山中貞雄―若き映画監督...平凡社ライブラリー (307)
監督山中貞雄
山中貞雄作品集