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| 「シービスケット」を見る前に その時代背景を知っておいてください | |
1930年代、大恐慌下のアメリカを舞台にした映画「シービスケット」が一月二十四日から公開される。
そこで、その当時の時代背景をひもといてみます。1929年10月24日、いわゆる暗黒の木曜日、この日、ニューヨークウォール街の株式相場が大暴落した。 寄りつき、つまりスタート時は平穏だったが、まもなく売りがふくらみ、午前十一時には売り一色となった。 当然株価は下落し始めるが、当時のウォール街の大手株仲買人達が協議し、買い支えを行う。その結果相場は値を戻して、 数日間は平成を保った。 しかし、10月29日、悲劇の火曜日がくる。 この日は激しい暴落となり、投資家はパニックとなって、株の損失を埋めるために様々な分野、地域から 資金を引き揚げ始めた。 1930年にはいると恐慌はヨーロッパを始め世界各国へ波及。 当時の大統領フーバーは自由放任主義を取り、さらに、戦債、賠償の支払いを停止(フーバーモラトリアム)を発表する。 このことがさらに事態を悪化し世界は経済恐慌から金融パニックへと移ってゆく。
イギリスをはじめ金本位制を放棄する国々が続出、1929年から1932年までに、失業者は
3000〜5000万人、国民所得は40%以上減少した。米国での株価は80%以上の下落、1200万人の失業者を生み出す。これは前労働者の四分の一で、 失業率は25%となった。 1933年2月には全銀行の業務を停止することとなる。 1933年、ドイツではこうした状況に対する強い指導者を求め、ヒトラー内閣が成立。 日本も軍国主義の時代へと進んでいく。 アメリカでは、ルーズベルト大統領によるニューディール政策により一時的に経済は回復するが、 その後の経済政策の失策で、結局、景気が回復するのは第二次大戦で戦時特需が発生するのを待たねばならなかった。 こうした時代に、貧しき人々の心に希望の灯をともしたのが一頭のサラブレッド”シービスケット”でした。 調教師に見放され、見捨てられていた一頭の馬に”時代のヒーロー”としての自らを重ね合わせたのです。 | |
| 競馬映画コレクション | |
| 現金に体を張れ(1955年アメリカ) 解説 セミ・ドキュメンタリの手法を使った犯罪もので、探偵小説作家ライオネル・ホワイトの「完全なる消散」の映画化。 もと「ルック」誌のカメラマンのスタンリー・キューブリックが脚色・監督をつとめた。 キューブリックには第1回作「不安と欲望」(我国未公開)があり、これは第2回作品。 撮影は「ながれ者」のルシエン・バラード。主演は「虐殺の砂漠」のスターリング・ヘイドン、「赤い河」のコリーン・グレイ、新人ヴィンス・エドワーズ、「怒りの河」のジェイ・C・フリッペン、「シェーン」のエライシャ・クック。
太く短く人生を送ろうー刑務所を出たジョニー(スターリング・ヘイドン)が目をつけたのは競馬場の売上金だった。 彼は仕事の仲間として5人の男を引き入れた。 軍資金を出すマーヴィン(ジェイ・C・フリッペン)、競馬場の馬券売場の現金係ジョージ(エライシャ・クック)、彼の妻シェリー(マリー・ウィンザー)は青年ヴァルと不倫の関係を結んでいる不貞の妻。−−3人目は競馬場のバーのバーテンダー、マイク、4人目のランディは競馬場の整備を担当している悪徳警官。5人目は元レスラーのコーラ。ジョニーは更に射撃の名手ニッキを雇いこんだ。 準備は整った。ジョニーは競馬場近くのモーテルを1室借りて犯行当日の根城とした。決行の前日、一味は最後の打合せをしたが、この話を立ち聞いたジョージの妻シェリーは情夫のヴァルとよからぬ計画を企んだ。仕事の当日がきた。・・・ |
チャンピオンズ(1984年イギリス) 解説 ガンを宣告された花形騎手と骨折事故から廃馬に追いやられようとしていた名馬が、共に窮地から立ち直るまでの姿を実話に基づいて描く。 製作はピーター・ショウ、 監督はジョン・アーヴィン、ボブ・チャンピオンとジョナサン・パウエルの原作(集英社)をエヴァン・ジョーンズが脚色、 撮影はロニー・テイラー、音楽はカール・デイヴィスが担当。 出演はジョン・ハート、ジュリア・アダムス、エドワード・ウッドワード、ジャン・フランシス、ピーター・バークワースなど。 ストーリー 英国を代表するベテラン騎手ボブ・チャンピオン(ジョン・ハート)の夢は、年に一度の世界最大の障害レース、グランド・ナショナルに名馬の誉れ高いアルダニティーに騎乗して優勝することだった。 アルダニティーの持主であるエンビリコス(ピーター・バックワース)と調教師ギフォード(エドワード・ウッドワード)の思いも同じで、三人は固い友情に結ばれていた。 ボブが突然、下半身に激痛を感じたのは美人の獣医バーバラとべッドを共にしていた時だった。精密検査の結果、ボブはあと8カ月しか生きられないと宣告される。 独身のボブは、妹メアリーの夫リチャードの農場で療養生活をおくることにした。 そんなある日、アマチュア騎手で以前は調教師の秘書だったジョー(ジャン・フランシス)という若い女性が訪ねてきて、お守りにと銀製の小さな蹄鉄を贈った。 ボブはアルダニティーの活躍ぶりを見るためにサンダウン競馬場に出かけたが、彼の目前で信じられないような事件が起こった。 疾走中のアルダニティーが前肢を骨折してしまったのだ。 ボブは、自分と同じ運命をたどるアルダニティーの悲劇に、生きる意欲を失くした。だが、・・・・ |
| 大本命(1974年イギリス) 解説 八百長や陰謀がからみ殺人事件まで起こる競馬界の裏側を描いたディック・フランシスの推理小説の映画化。 製作はニール・ハートレイ、 監督は「太陽の果てに青春を」のトニー・リチャードソン、 脚本はリチャードソンとジョン・オークシー、 撮影はフレディ・クーパー、音楽はジョン・アディソンが各々担当。 出演はスコット・アントニー、ジュディ・デンチ、ニーナ・トーマス、マイケル・ウィリアムス、マーク・ディグナム、ジュリアン・グローヴァーなど。 ストーリー 緑の野がなだらかに広がる英国の田園地帯。ビル・デビッドソン(I・ホッグ)と妻のラウーラ(J・デンチ)の牧場では競争馬の飼育と調教に明け暮れている。 一緒に住むアマチュア騎手アラン(S・アントニー)は良き協力者だが、アランとラウーラはいつしか人目を忍ぶ仲になっていた。 デビッドソン飼育場のホープは、アドミラル号という障害レース馬だった。 ずば抜けた素質を見せるアドミラルは英国最大の障害レースグランド・ナショナルの優勝を狙う馬として期待を一身に集めていた。 だが、この名馬に眼に見えない黒い手が伸びつつあることは誰も気がつかなかった。・・・ |
幻の馬(1955年日本) 解説 「お嬢さん先生」の島耕二と「皇太子の花嫁」の長谷川公之とが共同で執筆したオリジナル・シナリオを、島耕二が監督する大映カラー映画。 撮影は「「春情鳩の街」より 渡り鳥いつ帰る」の高橋通夫、音楽は「悪魔の囁き」の大森盛太郎と島耕二の担当による。 出演者は「娘の縁談」の若尾文子、「薔薇いくたびか」の北原義郎、見明凡太朗のほか、少年騎手の遊佐晃彦、本職の二本柳、山田騎手、荒木調教師などである。 ストーリー 次郎の家の白石牧場でタケルが生れたのは、真白な冬の野原に朝日がさし始める頃だった。母親は千鳥という大人しい馬である。 隣の大西牧場でもワカアラシが生れたところである。次郎の父の弥助も、姉の雪江も、又将来騎手になりたがっている兄の一郎も大喜びだった。 大西の時男は東京の獣医学校を卒業して帰って来たので、彼と好き合っている雪江も嬉しそうである。大西牧場へは東京から競走馬を買いに来て、ワカアラシは買われて行った。 その頃、近くの林が火事になり、千鳥と若草を喰べていたタケルは煙の中に巻きこまれた。・・・ |
| 背信の行方(2001年アメリカ) 解説 サム・シェパードの戯曲を映画化したサスペンスフルな愛憎劇。 ストーリー サラブレッドの馬主として巨万の富を築き上げたライル・カーターと、カリフォルニアのうらぶれた町で酒浸りの日々を送るヴィニー・ウェッブ。そして、かつてのウェッブの恋人であり、いまはカーターの妻として生きるロージー。 3人には20年前に遡る忘れることのできない過去があった。 そしていま、ウェッブはある決意を胸に、カーターに1本の電話をかける。 |
日本ダービー・勝負(1970年日本) 解説 三十六回に及ぶ日本ダービーの歴史とともに綴る調教師尾形藤吉の半生記。 脚本は、不良番長シリーズの松本功と山本英明に「日本暴力団 組長と刺客」の佐藤純彌が共同執筆。 監督は佐藤純彌。撮影は「現代女胴師」の仲沢半次郎が担当。 ストーリー 北海道から単身上京、騎手になった山形正吉にとって馬こそ人生のすべてであった。 彼は家族はもちろん、騎手の島崎、楠田、矢沢、馬手の中井ら山形厩舎に所属する人間全員に対してもこのうえなく厳格であった。 競馬にたずさわる者にとって、その目標はなんといってもダービー制覇である。 昭和七年の第一回日本ダービーは雨の目黒競馬場で行われた。一着ワカタカ、正吉の騎乗したオオツカヤマは二着だった。 無念の涙をのんだ正吉は、この時やはり関西競馬界の期待をになって、七着と敗れた加藤直吉を知り、その後二人は無二の親友でよきライバルとなった。・・・ |
| 優駿(1988年日本) 解説 一頭のサラブレッドをめぐる牧場主や馬主、調教師、厩務員、騎手などさまざまな人人の生き様を描く。 宮本輝原作の同名小説の映画化で、脚本はTV「ここの岸より」の池端俊策が執筆。監督はこれが第一作となるTV「北の国から」の杉田成道、撮影は「密約 外務省機密漏洩事件」の斎藤孝雄がそれぞれ担当。 ストーリー
そして伝説の名馬ゴドルフィンの血をひく仔馬オラシオンが無事産まれた。 和具工業社長の平八郎は二つの悩みを抱えていた。一つは会社の危機で、もう一つは娘の久美子も知らない腹違いの弟・誠の存在だった。しかも腎不全で、父親の腎臓移植が必要なほど重病だった。 和具はオラシオンを3千万円で買い、夢を託すことにした。・・・ |
のるかそるか(アメリカ) 解説 競馬狂いの男の、ツキにツイた1日を描くコメディ・ドラマ。 エグゼクティヴ・プロデューサーはリチャード・ステンタ、製作はデイヴィッド・ガイラー、 監督は本作品が長篇デビューとなるジョー・ピトカ。 ジェイ・クロンレイの原作を基に脚本はアーネスト・モートン、撮影はカーチス・ウェア、音楽はジョルジオ・モロダーが担当。 出演はリチャード・ドレイファス、テリー・ガーなど。 ストーリー ギャンブル好きのタクシー・ドライヴァー、トロッター(リチャード・ドレイファス)はある日、客の会話を録音するのが趣味の同僚ルーニー(デイヴィッド・ヨハンセン)から、土曜日の競馬のレースで、チャリティーという馬が1着になることを知らされる。 妻のパム(テリー・ガー)と、もう賭け事はしない、と約束したトロッターは、最後のチャンスとチャリティーに50ドル賭けるが、ルーニーを始めとするギャンブル仲間は彼を冷笑する。 果たしてチャリティは1着となり、トロッターは710 ドルを獲得する。儲けた礼を言おうと、トロッターはルーニーのタクシーで密談していた男に会いに行くと、今度は第3レースの勝ち馬を教えてくれた。・・・ |
| 後記 こんなに競馬を扱った映画があるとは思いませんでしたが、そういえばあの映画は・・と納得しました。 映画に時代があるときは、その時代背景を知っておくことは本当に大切です。 今後も時間の許す限り、こうした企画を行います。 ▼シービスケット公式サイトへ | |